「旭川市で解体工事をしたいんだけど、騒音ってどれくらい出るんだろう?」
「周囲の人にご迷惑をかけたくない」
とお考えではないでしょうか。
解体工事はどうしても大きな音が出ますが、実際、どれくらいの音量か気になりますね。
また、解体工事では騒音だけでなく「振動」にも注意しなければなりません。
本記事では、解体工事でどれくらい大きな音がでるのか、例をあげながら詳しくご紹介していきます。
解体工事はどれくらい大きな音が出るの?
解体工事では大きな音がでることはご承知いただいていると思いますが、実際、どれくらいの音がでるのでしょうか。
作業内容や使う重機によって出る音の大きさは異なるため、一概には言えませんが……法律で「ここまでなら音を出していい」という基準は設けられています。
騒音規制法では、解体工事での騒音は85デシベル以下。振動規制法では、一定規模以上の重機を使用する場合には、振動を75デシベル以下にしなければなりません。
これがどのくらいの音量・振動か確認していきましょう。
騒音85デシベルってどれくらい?
埼玉県深谷市が公表している資料によれば、以下のような目安が公開されています。
- 120デシベル:飛行機のエンジンの近く
- 100デシベル:電車が通る時のガード下、地下鉄の構内
- 90デシベル:カラオケ音(店内中央)
- 80デシベル:走行中の電車内、救急車のサイレン(直近)、パチンコ店内
- 70デシベル:高速走行中の自動車内、騒々しい事務所の中、セミの鳴き声(直近)
- 60デシベル:走行中の自動車内、普通の会話、デパート店内
騒音規制法では、解体工事での騒音は85デシベル以下とされているので、80〜90デシベルの目安のちょうど間くらいの音になります。
もちろん、音は距離が離れるほどに小さくなっていきます。また、常時85デシベルの音量が出続けるわけでもありません。周辺住民の方が全員これほどの音を感じるわけではありませんので、目安としてご参考ください。
振動75デシベルってどれくらい?
以下のような目安があります。
- 110デシベル以上:震度7に相当。揺れに翻弄され、自分の意思では行動できない。
- 95〜105デシベル:震度5に相当。非常な恐怖を感じる。多くの人が、行動に支障を感じる。
- 85〜95デシベル:震度4に相当。かなりの恐怖感があり、一部の人は、身の安全を図ろうとする。
- 75〜85デシベル:震度3に相当。屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。
- 65〜75デシベル:震度2に相当。屋内にいる人の多くが、揺れを感じる。
- 55〜65デシベル:震度1に相当。屋内にいる人の一部が、わずかな揺れを感じる。
- 55以下:人は揺れを感じない。
震度階級のもとになっている計測震度と振動レベルの数字の求め方が違うため、両者を一対一で比較するのは基本的に出来ないですが、揺れ方のイメージの目安に参考にしてください。
依頼主ができる解体工事の騒音/振動 対策
それでは次に、騒音や振動を対策する方法を紹介します。と言っても依頼主ができる対策はあまりありません。ポイントを押さえて対策していきましょう。
解体工事が始める前に挨拶をしておく
解体工事が始まる前に、周辺の方々へ、騒音でご迷惑をおかけすることを事前に挨拶しておくと良いでしょう。
人間は理性的なように見えて、感情で動く生き物です。事前に挨拶がある/ないとでは、周辺に住んでいる方の受け取り方も変わってきます。
たいていの解体業者が代わりに挨拶に行ってくれます。念のため、どのような挨拶をするか業者に確認しておきましょう。工事内容を伝える挨拶状についても目を通しておくと安心です。
挨拶の範囲やタイミングについては、コチラの記事で解説しています。
関連記事:旭川市での解体工事、挨拶は必要?トラブルを起こさない予防策を解説
養生シート分の見積もりが含まれているか確認する
養生シートは小さなゴミが飛散するのを予防するだけでなく、騒音を小さくする効果もあります(ゼロにはなりません)。
普段私たちがよく見るものとしては、ビルの建設時に貼られている網目状のネットも、養生シートです。
これは解体工事でも活用されています。お家の解体など、比較的大きな解体工事をするときは、家の周囲に養生シートを貼ることが多いです。養生シートで囲んだ上で解体工事を進めれば、 多少は音を軽減できます。
ちなみに養生シートにはいくつか種類があります。
- 防音シート:0.5〜1mmほどのビニールシート。騒音を小さくし、ゴミの飛散も予防します
- メッシュ状のシート:風が強い場所で使うもの。防音シートは穴があいておらず、強風を受けると足場ごと倒れることがあります
防音の性質でいうと、メッシュ状のシートより通常の防音シートの方が高いです。しかし、風の影響なども加味してメッシュ状のシートが使われることもあります。
もちろん、あらゆる工事に養生シートが必要かというとそうでもなく、小規模な工事であれば見積もりに含まれていないこともあります。
依頼した解体工事で養生シートを使う予定があるか、その金額が見積もりに含まれているか確認しておきましょう。
まとめ
解体工事で発生する騒音や振動についてご紹介しました。
騒音規制法では、解体工事での騒音は85デシベル以下。振動規制法では、一定規模以上の重機を使用する場合には、振動を75デシベル以下にしなければなりません。
参考として、カラオケ音(店内中央)が90デシベルほど。走行中の電車内、救急車のサイレン(直近)、パチンコ店内が80デシベルほどの音量です。
もちろん、これほどの音量がずっと続くわけではありませんが、工事の性質上、大きな音はどうしても発生します。事前に挨拶回りをしておいたり、気になる方は防音シートを見積もりに追加してもらうなどの対策を施しましょう(防音シートでも、騒音がゼロになる事はありません。気休め程度です)。
私たちMSC工業も、旭川を拠点に道北管内にて解体業を行っています。
住宅や車庫の解体も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。